こんにちは!
映画「国宝」見てまいりました~。
実は見に行ったのは結構前なんですが、いつまでもその感動と余韻が治まらずぼーっとしてたら気付いたら2週間も経っていました(笑)
見るにあたって敢えて余計な情報やレビューは一切入れずに、原作も未読で赴いたのですが、いや~素晴らしかったです!
私はダンス系の映像を見るのが昔から好きなので、それ系を目にするとつい無意識に「この人幼少からダンスやってる人の動きだな。」「この中ではこの人が一番うまい。」とかってダンスセンサーが勝手に発動してしまいます。
しかーし、今回のような映像作品においてそんな視点からあれこれ語るのはお門違いってなもんです。
そんな自動センサーが発動しないように挑んだ私のちょこざいな気遣いなんて吹き飛ばすくらい、二人の俳優さんがもの凄い完成度の歌舞伎役者を魅せてくれました!
1年半かけてこの歌舞伎の役柄に挑んたとのことですが、逆にたったの1年半でどんなトレーニングを経ればここまで仕上げられるのか?って位のクオリティ!
私は吉沢亮さんの演技は「キングダム」が初見で、その時に一握りの天才役者さんの目に垣間見える狂気を感じ、その恐ろしさが、かつてブレイク前のディカプリオを「ギルバート・グレイプ」で認識した感じと一緒だったので、随分と凄い役者さんだな~と印象に残っていました。
そんな吉沢亮さんの天才性と彼の演じた役柄の天才性が融合していき、人間らしさをどんどん失っていく過程の演技たるや。
そしてそんな吉沢亮さんと共演の横浜流星くん、正直あの天才と共演って大丈夫なん・・・?
ってめちゃくちゃ余計なお世話な心配を見る前まではしてましたが、そんな凡人の思惑は吹っ飛ばす!
彼もすごーく良かったです(語彙力)
もちろん監督と私は好みも感性も異なる人間なので、細かいここはこの方が好みとか、もっとここは、とかありますよ。
それは誰だって。
でもそんな些末なあれこれを凌駕する、膨大な熱量と感動と世界観に圧倒され没入する、そんな3時間です。
なんか余計なあれこれは取っ払って、とにかくおススメします♪
そして見てきた方とは、最初から最後まで一つ一つのシーンの素晴らしさ、役者さん一人一人の素晴らしさを語り合いたい♪
ちなみに、伝統芸能で女形と言う共通点から「さらば、我が愛/覇王別姫」(1993年)と比較してのコメントや批判を、Xやあちこちで散見しますが、すごーくもったいないな~と感じてしまいます。
私自身も「さらば、わが愛」を学生時代に劇場で見た衝撃を未だにありありと思い出せるくらい大好きな映画であり、あれは当時ノリに乗っていたチェン・カイコー監督と3人の名優が出会うべくして生まれた奇跡のような作品だと思っています。
そして今回の「国宝」も、なんだかずっと乗りまくっている気がする李監督が吉沢亮と言う傑物を得て生み出すことが出来た、これまた奇跡のような映画です。
そんな唯一無二同士を比較してあーだこーだ言うのは本当にもったいない(二度目)。
そもそもこの二つの作品はメインテーマが全然違いますしね。
ただ今回「国宝」にハマった方々が、「さらば、わが愛」も知って見て、更にはブームになって劇場でリバイバル上映なんてことになったら、かなり嬉しいです。うん。
感動のあまりやはり長くなりましたが、これは是非劇場でおススメします♪